笠原 美智子 前 アーティゾン美術館副館長
コレクションを未来につなぐ、
アーティゾン美術館の使命と挑戦
働く環境のすぐ近くに美術館があり、テナント入居者はアーティゾン美術館で開催中の展覧会を無料で鑑賞することができる。
ミュージアムタワー京橋が持つ、ほかのオフィスビルにはない特徴です。
アーティゾン美術館による
独自性あふれる展覧会の数々。
高さ150mの塔頂部は「地球の融和」を意味する球体で切り取ったようなかたちで、上空に象徴的な曲線を描くとともに、伝統的な日本建築の屋根に見られる「反り」を連想させます。
直方体を球体で切り取るようにデザインされたビルの塔頂部。京橋エリアの新しいスカイラインとなる美しい稜線は、伝統的な日本建築の屋根の曲線をモチーフのひとつにデザインされています。
建物高層階は全周にバルコニーが設けられ、その外側に取り付けられたアルミ押出成形の6つの部材からなるルーバーが高層階のファサードを構成しています。ルーバーは曲面状の断面形状のため、遮光した光の二次反射で室内外が明るく照らされ、日本ならではの建築意匠である縁側や葦簀を連想させます。
オフィス部分の設計で重視したのは、外部の自然環境と内部の働く環境を快適につなげること。人間の心身にとって、日常のなかで自然に触れる感覚はとても大切です。ミュージアムタワー京橋では、自然の光と一緒に空間をデザイン。高層階フロアは四面採光とし、ルーバーが制御した外光を柔らかく内部に取り込みます。そのためオフィスのどこにいても明るく、外部への視線も抜けて開放感があります。
ミュージアムタワー京橋とアーティゾン美術館は国内外の主要な建築・デザイン賞において高い評価を受けています。